人が変わる、会社が変わる
大学時代に、カウンセリング・コーチングを勉強していました。
死にたい人の相談、進路の相談、人間関係の相談など、様々な種類の悩みと向き合ってきましたが、
勉強すればするほど、経験を積めば積むほど、
分かってしまった事が、「他人は変えられない」という事でした。
「変わりたい」と思っている人が、自分の意識で変わっていくためのサポートを他人がする事は出来るが、
そもそも、その人に入り込んで「変わりたい」という想いを抱くこと、や、
その人に入り込んで「変わる」という決断をする事、は、
私には不可能です。
私(他人)がどんなに人を変えたいと思ったところで、
その人が「変わりたい」と思わない限りは、状況は変わりません。
(余談ですが、私(他人)が相手を変えたいと思えば思うほど、空回りし、相手の変わりたくない気持ちが強くなります。)
つまり、他人に出来る事は、その人の想いを尊重する事であり、
その上で、ちょっとしたお手伝いをする、それによって、その人が、
自分で変わっていく、という事実を見守る事。
ここまでの話は対個人の話ですが、会社でも同じです。
私どもがコンサルティングで中に入り込んで、会社を変えてみせましょう、
といったところで、何もできません。
会社を変えていくという、意思が社内に浸透し、
どう変わっていきたいのか、という明確なビジョンを、自分たちで描く。
そのためのちょっとした「合いの手」をするのが私たちの仕事でもありますが、
私たちに出来る事は所詮、その程度だという事。
その程度ではありますが、そのプロセスを近くで見させていただく事は、
私にとって、何よりの幸せでもあります。
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